その道を歩みはじめてはみたが
そうはさせまじと
おれを惑わす声も
まだ聞こえてくる
けれども もう振り返らない
どんなときも
いつもいまここに
生きるおれは
その声を一心に聞いて
自分の道をただ真っ直ぐ
前に進むしかない
この白い道の幅は
自分一人が往くには
余りなく ちょうどだ
けれども この道の先にある
彼方の岸に渡ったひとは
無数にいると教えられたんだ
彼岸に渡って
私を待ってくれてるひとたちは
かつて此岸にいた
なつかしいひとたち
いまは彼の岸で
ひとつこころに
あるという
南無阿弥陀仏の声となって
その道に いつもある
南無阿弥陀仏の声は
白い道となって
歩みをみちびく