念仏者・河上朋弘 仏教作品集

河上朋弘 KAWAKAMI,Hougu

1969年 富山県富山市東岩瀬町に生まれる。15歳で浄土真宗本願寺派僧侶として得度。早稲田大学 第二文学部 演劇学科 映画専攻 修了。29歳で宗派教師資格を取得して東京より帰郷し、在家仏教僧侶としての生活を慶集寺で開始。35歳で当寺十八世住職を継承。

人間親鸞入門

天災、疫病、政治の腐敗、犯罪、飢饉、社会混乱。。。親鸞聖人が生きられた時代、世間の人々の心は、非常な不安定状態に陥っていたといわれます。そんな時代にあって自らの仏道を究められた聖人のご生涯に、現代社会に生きるひとりの人間としての生き方を学ばせていただきます。

五濁悪世にほとけひらく

私たちが生きるこの世界を「娑婆(しゃば)」といいます。煩悩に濁った悪業のめぐる世界です。けれどもまた同時に「極楽浄土(ごくらくじょうど)」のかならずあることも、浄土教典には説かれています。

私訳 絵解き・二河白道– ひかりといのちの道を往く –

中国の善導大師によって説かれた浄土教の譬喩説話を、我が身に引き寄せて私訳してみました。現代の日本社会に、南無阿弥陀仏を口に称えながら日々を生きている、とある一人の念仏者の信仰告白です。

私的仏典解釈・仏説阿弥陀経- 釈尊、中日の説法。-

最晩年の彼岸中日、祇園精舎の庭園にお弟子方とともに坐した釈尊が、夕陽を背にして最期の説教を始められるシーン。目で見て耳で聴いて美しい経典『仏説阿弥陀経』を、自分なりにイメージをふくらませて、自由に解釈させていただきました。

アミタ-ひかりといのち-

写真家・石黒健治氏と慶集寺住職との共同制作による、仏教専門語を用いずに{南無阿弥陀仏}の心を伝えようとする、実験的視聴覚伝道作品です。浄土仏教を伝統の枠組みに仕舞い込んでおくのではなく、現代的な再解釈とその表現に取り組み、積極的にアップデートしていこうとする試みです。

此岸・彼岸-the ark of amita-

富山市浜黒崎の地に建設された「慶集寺共同寺墓」は、浄土真宗の教えを共にする御同朋(南無阿弥陀仏の仲間)によって共有される「倶会一処(くえいっしょ)」のランドマークです。極楽浄土と娑婆世間をつなぐ大願の方舟の、永遠につながる往還航路の船出を記念して制作された視聴覚伝道作品です。

お墓再思考-ご遺骨の行方-

ならわしやしきたりにとらわれることなく「葬送の在り方は個人の自由」なのかもしれません。けれどもいざ「なんでもあり」となってみると、自分だったらどうするか? そもそもお墓って、何々だろうか? これからの葬送のよりよいあり方について、ずっと考えています。