令和5年3月31日 京都・西本願寺の「親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年記念法要」にお参りしてきました。

 

 

2011年「親鸞聖人750回大遠忌法要」2017年「伝灯奉告法要」の大法要の際には、組内のご門徒方にお呼び掛けして団体バス数台を連ねて大勢で参拝しましたが、時代の変化に応じてということでしょうか、今回は家族での個人参拝にさせていただきました。

 

 

個人参拝の懇志受付をスムースに済ませて堂内へ。

 

 

 

説明のアナウンスが流れて女性の布教師さんの法話が始まりましたが、団体参拝の誘導に手間取られているのか、会場はまだざわざわしています。

ご法話の聴聞は、それほど重要にはされていないようです。

午前10時の開始直前になって団体さんが続々と入堂されて、見る見るうちに席が埋まっていきました。

大教団の動員力を感じます。

 

 

これまでの大法要でも参拝者はほとんどお年寄りだったのですが、今回は、アラウンド80が大多数といった様子で、より高齢化が進んだ印象です。

あと、これまでのご法要ではお年寄りの女性陣でとても賑やかだったような気がするのですが、今回はとにかく男性の方が多いような気がしました。門徒総代などの役員さん方なのでしょうか。

いわゆる「推し活」が盛んな昨今。女性高齢者層にとって、いまやもう「お寺参り」は愉しみではないのかもしれません。

 

 

雅楽の荘厳な音色が奏でられて慶讃法要が始まり、ご門主様と結衆・列衆方によるお勤めが進行していきます。会場内に多数設置されたモニターには、作法や役職などの説明テロップが映し出されて、法要を鑑賞しつつ体感できるような工夫や演出が施されています。

やっぱりライブはいいですね。巨大木造建築の空間にひろがる音の響きに、思わずグッときました。正信偈を一緒にお勤めさせていただいていると、冷え始めていた身体に血が通ってあたたかくなってきました。家族で本願寺にお参りできて、本当によかったなあ、と思いました。

 

お勤めも終わって、いよいよ今話題の「新しい領解文(浄土真宗のみ教え)」のご唱和という段になって注目していると、

あれ?!ご門主さまはご退出。。。。

 

 

自分も一緒に唱和するかしないかは、現場の雰囲気を見て、そのときの気持ちに任せてみようと思っていたのですが。

ご門主様とお裏方様、総長・執行長も一堂に会してご唱和ということであったら、その覚悟も感じられたように思うのですが。

 

 

信心は一つであることに異論はないと思いますが、

その領解の表現は、多様であっていいと思います。

 

もしもそこでの領解に異安心が疑われるようであれば、

御同朋御同行のサンガに連なる一人として

膝を突き合わせて寄り合い、

十分に話し合うのがよいと思います。

 

 

聖人御誕生900年立教開宗850年となる2073年に向けて、

浄土真宗のみ教えを、子ども・若者へ如何に伝えていくべきか。

 

如何にご縁をつなげていくか。

 

5期30日間60回に渡るご法要は、まだまだ始まったばかりです。

 

 

南 無 阿 弥 陀 仏