私的仏典解釈・仏説阿弥陀経 – 釈尊、中日の説法。

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シャーリプトラよ。わたしが今、仏がたの不可思議なる功徳を心からほめたたえているように、

仏がたもまた、わたしの成し遂げた不可思議の功徳を、ほめたたえている。

 

 

釈迦仏と名乗られる仏は、世にも稀なる、成しがたくも尊い「願い」を成就された。

それは、「南無阿弥陀仏」と口に称えることで、

すべての人々を救おうと願う教えを説くことで、成就された。

 

苦悩に満ちる人間の「娑婆世界」は、

心濁り、救われ難き者たちが、

あえぎ迷う、泥沼のようなところである。

 

汚れきった時代にあって、自分一人だけが清くあるということは、到底不可能である。

 

汚れた時代には、それに応じて乱れた思想が起きて、

人々はそれを当然のことと思って疑うことがないからだ。

そうすると、人々は欲に狂い、怒り腹立ち、妬み、嫉み、そうして自分自身を傷つけて、苦しむ。

道理に反する悪事を繰り返すことで、その命は濁り汚れ、本来の輝きを失うのである。

 

そんな娑婆世界は、救い難いものたちの群れ集うようなところである。

けれどもそんな泥沼にあって、その泥に汚されることなく、

美しい真白の蓮華を咲かせるような仏が、

この娑婆世界に現れられた。

 

涅槃の境地を体現される仏が、汚れきったこの世界にあって、その汚れに濁らず、

むしろ、より一層その美しさを輝かせるようにして、尊い教えをお説きになった。

これは思慮分別によって思い計らうことでは、到底達することのできない偉業である。


すべての仏は、娑婆世界の釈迦仏と、極楽世界の阿弥陀仏を、

心からほめたたえて、それを護り、念じよう。

 

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