シナリオ1. 工業製品を国内で製造し、海外に輸出する。

>>> CO2を減らすために、化石燃料を極力使わない「エネルギーの低炭素化」を推進する。
>>> 「原子力発電」や「風力や太陽光などの自然力発電」を強力に推進する必要がある。

※「自然力発電」中心では供給が追いつかないので「原子力発電依存率」は必然的に高くなる。

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シナリオ2. 国内で技術開発し、主に海外で製品製造する。

>>> 国内での工場生産が減少するため、国内での「エネルギー低炭素化」をそれほど積極的に勧める必要はない。
>>> 国内での雇用は十分に確保できないかもしれない。

※ CO2削減の必要性は地球規模では変わらないので、世界の「原子力依存率」は高くなる。先進的な「原子力発電技術」を持つ日本は、その技術を海外に輸出することも可能。

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シナリオ3. サービスやソフト産業中心の産業構造に転換する。

>>> CO2を排出する「ものづくり産業」は途上国に任せて、海外からの富裕層向けに高度な医療サービスを提供する医療ツーリズムや、観光産業、アニメやゲームなどのソフト産業に力を入れて、外貨を稼ぐ。
>>> 経済成長は「ほどほど」だが、エネルギー低炭素化も「ほどほど」でいける。

※「原子力発電技術」も海外輸出の主力商品となる。

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以上3つは「経済成長優先型」のシナリオ

以下2つは「資源自立優先型」のシナリオ

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シナリオ4. 国内でのエネルギー自給自足を目指す。

>>> 各国のナショナリズムが高まり、化石燃料の獲得が難しくなるのに備えて、限りある資源を効率的に利用しなければいけない。
>>> 集合住宅で家族や知人と住むことや、自動車などの共同所有・利用が求められる。
>>> 経済成長を「ほどほど」にして、エネルギー低炭素化も「ほどほど」にする。

※ 個人主義的な自由で便利な生活を控えなければいけない必要がある。

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シナリオ5.  仕事中心社会から余暇の過ごし方を重視したゆとり社会を目指す。

>>> 食料やエネルギーの自給自足・地産地消を高め、小規模な共同体で支え合う。
>>> 経済規模を「縮小」することで、エネルギー使用を「縮小」する。
>>> 「原子力発電」から脱して「自然力発電」でまかなえるだけの社会生活を目指す。

※ 経済優先の消費社会から文化的にした成熟社会への移行は、国家政策や個々人の意識を大転換する必要がある。

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どのシナリオがいいか1つ選ぶんだったら、どれだろう?

これらのシナリオを組み合わせて、もっとよいシナリオを創れないかな?

未来の日本、どんなシナリオ、イメージできる?