慶集寺門信徒の皆様へ

時の移ろいは早く、もう葉桜の季節となってしまいましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?  日頃より大変お世話になっております。

皆様ご周知のとおり3月11日に東北地方太平洋沖で発生した大地震と大津波による被害は想像を絶する甚大なものであり、福島第一原発は いまもなお 余談を許さない状況にあるようです。

戦後66年間の日本においては間違いなく最大となる歴史的事件に直面し、
現在の日本はこれまでどおりでは立ち行かない逆境のなか、岐路に立たされています。
私達自身の市民生活も、改めての見直しが必要になっているのかもしれません。

世間では自粛ムードが広まっているようですが、例年開催しております「慶集寺 花まつり」は、今の時期だからこそ、より一層の思いを込めて、今年も開催させていただくことにいたしました。

今年の花まつりのテーマは、
「 生まれてありがとう いのちをよろこぼう 」 です。

お釈迦さまのご誕生をお祝いするご法要であり、子供のための音楽のお祭りとして、これまで続けてきた慶集寺の花まつりですが、今年は「東北関東大震災を憶念するための行事」という意味合いを持って、多くの方々のご参加を呼びかけていきたいと思っております。

大人も子供もお年寄りも、みんなが一緒になって春の一日を楽しめるようなお祭りにしていくと同時に、今も困難に立ち向かわれている被災地の方々と共に、同じ時代を生きていることを感じられるような機会となるよう、今年の企画を立案し、準備を進めております。

今年の花まつりでは、午後1時からの「花祭法要」に併せまして、生まれてはじめての赤ちゃんのお寺参り「初参式」を行います。対象は2歳児以下の乳幼児になりますが、お参りに来てくれた赤ちゃんには、慶集寺より謹製の記念品(クリスタルお数珠)を贈呈させていただきます。

そして、午後5時半からは「東北関東大震災追悼法要」 7時まで「祈りのともしびコンサート」を行い、会場には義援金箱を設置、飲食物販の売上げの一部を、被災地への復興支援に活用させていただきます。

また、皆様方からいただく「花祭懇志」の2割を、被災地復興支援に活用させていただくことも、門信徒総代会にて決議いたしました。 併せてここにお知らせさせていただきます。

琳空山 慶集寺が、寺院本来の社会的な役割である「助け合い・支え合いの共同体」となるように、「創造と交流と安心の場所」となるように、精一杯に力を尽くして参りたいと思っております。

慶集寺 花まつりへのご参加、ご協力を、どうぞ宜しくお願い致します。

平成二十三年 四月  慶集寺住職 河上朋弘

 

 

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