令和2年度の報恩講について

これまで例年10月から11月にかけて、親鸞聖人のご遺徳を偲ぶ年中行事「報恩講」が、各寺院でお勤めされてきました。

そして富山市北部地区の本願寺派寺院が日にちをずらして執り行い、仲間の僧侶方が互いに参集しあってお勤めするのが、これまでの通例でした。

しかしながら今年は新型コロナウイルスの感染拡大の予防措置がとられて、各寺院の判断で内々に報恩講をお勤めするようにとの通達がありました。

 

これまでは毎年の慣例として行われてきた催事や祭礼などが、今年は中止となった例が数多くみられます。けれども、一度止めてしまったことをもう一度取り戻すことは、そう容易ではありません。少子高齢化から人口減少の時代へと移行している現状のなかで、これまであった恒例行事のすべてがもとに戻るとは、考えにくいようにも思われます。

 

だからこそ、コロナ禍が収まったときには時代に即して更新された形式での再開が果たせるように、いまはその準備を進めておく段階なのだと考えなれけばいけないと思っています。

 

今年の慶集寺の報恩講は、寺族と監査役員の参拝に限定して執行し、お勤めの後には「臨時役員会」を開催いたします。そして、来年からの寺院運営についての討議を行いたいと思います。

これからの時代において、慶集寺が社会に果たすべき役割は何なのか。

浄土真宗の教えを共にする仲間のつながりをひろげていくためには、どうすればいいのか。

慶集寺にご縁の門信徒方にとって、どのような活動を展開していくことが有益なのか。

いまこそ「そもそもお寺は何のためにあるのか?」に立ち戻って、対話を深めたいと思います。

 

よりどころとするべきは、いつも親鸞聖人の教えに、南無阿弥陀仏にあると思います。

『自由訳・聖人一流の御文章』も公開いたしました。