CATEGORY - 50代男性・職業:僧侶「 終活 」してみた。

  • 2021/01/19

    わたしの終活12 / 終活、ひとまずの総括。

    結局1年と9ヶ月ほどの時間がかかってしまいましたが、奥さんのご協力をいただきながら、一応ひととおりエンディングノートを書いてみました。自分のお葬式やお墓についてあれこれ考えることは、自分がいないところで起きることの想像を膨らませて自分の希望するところを勝手に考えているだけだったりして、それはそれで案外ドラマチックだったり、ロマンチックだったりして。無責任な夢を見るのは、そんなに悪くないものです。

  • 2020/12/30

    わたしの終活11 / くようのこと

      前々回にも書かせていただいたように、私のお葬式は、まずはごく近親者だけで「火葬式(小さな家族葬)」をして、なるべく早めに骨瓶に収めてもらいたいと思っています。そしてそのあとに、広くご縁の方々にお集まりいただいて「遺骨葬(法人葬)」をしてもらいたいと思っています。 ではその後の遺骨は、どのようにしていただくことを希望するかというと、  本体の遺骨を収められた骨瓶は、慶集寺の

  • 2020/12/29

    わたしの終活10 / ひとは死ねばゴミになる?

    その本の題名は、『人は死ねばゴミになる』。ネットで中古本をみつけたので購入してみました。1988年(昭和63)に出版された書籍で、当時の検事総長であった故・伊藤栄樹氏が盲腸の手術でガンが発見されてから享年64歳にして亡くなるまでの、三百十余日にわたる闘病記です。そのタイトルからしてどんなシニカルな虚無主義者の本かと思って読み始めたのですが、それはむしろ、著者一流のヒューマニズムを貫きながらも、実証

  • 2020/12/16

    わたしの終活9 / わたしのお葬式・遺骨葬の希望

    お葬式についていろいろ調べてみようと思ってインターネットで検索していたら、2017年9月の朝日新聞デジタルに「自分の葬式は必要ですか?」という質問に対する、読者モニターのアンケートをみつけました。その結果は、「はい」が44%で、「いいえ」が56%なんと、葬儀は必要ないと考える人の方が多いという結果になっているのです。朝日新聞の読者層といえば、いわゆるリベラル層。インターネットを利用する都市生活者の

  • 2020/11/27

    わたしの終活8 / 2020年コロナ禍、東京。

    11月中旬、新型コロナウイルスの感染者が日毎に増加する第3波の東京に、新幹線に乗って日帰りで行ってきた。マスク越しに吸う、9ヶ月ぶりの東京の空気。時代の舞台転換に立ち会っているような気がした。滞在時間はわずか6時間ながら、充実した時間。人間は、やはり面白い。前夜にNETFLIXで見直したクリストファーノーランの『インセプション』を思い返しながら、有楽町の夜景を見上げる。夢か現(うつつ)か。虚構のように

  • 2020/06/21

    わたしの終活7 / コロナ以降の世界に

     2020年春、路面電車が南北でつながる。富山のまち、百年の夢が叶う。富山市がひとつになって、新たな出会いが生まれるだろう。人がつながり、まちがひろがる。まちがつながり、未来がひろがる。(「富山駅路面電車南部区接続イベント」ホームページより) 2020年の3月21日は、「富山市の人の流れが劇的に変わる100年に1度の日」という触れ込みで宣伝されてきた、富山駅の南側と北側とが路面電車でつな

  • 2020/02/04

    わたしの終活6 / お寺の断捨離

     今年2020年の2月4日が、父である前住職の七回忌の命日になります。僧侶として、導師としてではなく、喪主として勤めたはじめてのお葬式から、6年の月日が経ったということです。この6年間は、私にとってもパートナーである坊守にとっても、かなり大きな試練の時期だったことが思い返されます。父が亡くなる10年前から、住職の役は私が引き継いでいたのですが、実際に前住職が亡くなったことで、グッとその役割の

  • 2019/08/27

    わたしの終活5 / 令和最初のお盆に思う

     令和最初の夏は連日の猛暑。私が子供の頃はもうちょっと過ごしやすかったような気がするのですが、これが気候変動、地球温暖化の現状なのでしょうか。うちのお寺の境内地には古くからの墓地があるので、お盆は御堂でお墓参りの方々をお待ちして過ごすのが慣例です。けれども昔と同じでないのはお天気ばかりではなく、お盆のありようも家族のありようも、年々移り変わっていることをひしひしと感じました。これまでは小さか

  • 2019/06/02

    わたしの終活4 / 家族って、何だっけ?

     購入して3ヶ月。なかなか進まないエンディングノートの書き込みですが、あんまり無理せずマイペースに、書けそうなところから少しずつ書いていこうと思って、ページをめくってみます。さまざまな個人情報を記録しておくページに続くのが、「家族一覧」と「親族一覧」そして「友人・知人一覧」のページ。日頃からお付き合いのある方々の連絡先などを書いておくページということで、身近なところから書いてみようと思ったの

  • 2019/04/30

    わたしの終活3 / かけがえのないひとり

     2019年4月20日の朝日新聞朝刊の一面に「一人暮らし高齢者900万人へ」の見出し。ご門徒方のご家庭を見渡しても、たしかにご高齢の一人暮らしは多いなあと思いながら、その記事内容をよく見てみると「2040年推計」の記載が。。。2040年といえば今年から数えて21年後になるので、現在49歳の私は70歳になっている年。ということは、この推計にある高齢者とは、まさに自分自身のこと!? 世帯数に

  • 2019/04/01

    わたしの終活2 / エンディングノート買ってみた

     終活とは「人生の終わりのための活動」の略語で、自分が亡くなった際の葬儀、お墓、遺言の準備、財産相続、身の回りのものの整理などを、自分であらかじめしておくこといいます。しかしながら、よほど差し迫った状況でもないと、こうしたことを進んで自分からやろうとは思わないものだし、あんまり何から何まであらかじめ決めておくっていうのものも、やっぱりやり過ぎのような気がします。インターネットで終活についてい

  • 2019/03/01

    わたしの終活1 / おわりの活動のはじめに

     最近では、普通に誰でも知っている「終活(しゅうかつ)」という言葉。自らの死を意識して、人生の最期に向けた様々な準備や総括をしておくことを意味する「人生の終わりのための活動」を略した言葉です。いまから約10年ほど前に週刊誌『週刊朝日』の記事上で用いられた造語がそもそもの起源だったようで、2010年の新語・流行語大賞のベストテンにも入っています。もともとは就職活動の略語である「就活(しゅうかつ

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