2006年8月6日「暑中お見舞い申し上げます/61年目の夏」





八月に入り暑い日がつづきますが、いかがお過ごしでしょうか?
これまで何回ものリニューアルを重ねてアップし続けてきたリンクエイジですが、
このたびニューヴァージョンで再開いたしました。

またこれを機会に「浄土真仏教」を校正・加筆し、
もう一度、再スタートしたいと思います。





終戦から61年目の夏、戦後世代の私であっても、時代がどんどん流れていき、過去の日本が経験した悲惨な戦争の事実が忘れ去られていくことを感じます。

「賢者は歴史から多くを学び、愚者は経験にしか学べない」という言葉があるようですが、戦争はもう二度と経験してはいけないことであり、その危険性を多くの人が感じ始めている現代にこそ、歴史をもう一度静かに見つめ直してみる必要があると思います。

戦争の現場はまさに地獄そのものであり、人間としての理性と感性を失い殺し合いをするのは、畜生にも劣る餓鬼の姿だと、仏教は訴えています。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない 」これはユネスコ憲章の前文にある言葉ですが、世界の平和を願い、戦争に反対する意志があるならば、まずは身の回りのところから無意味な対立を避け、互いに意義ある対話を重ね、自らの心に平和を保つよう心掛けるべきではないでしょうか。世界の平和は、そこから広がっていってこそ、あるものなのではないでしょうか。

平和でばかりはいられない私だからこそ、そうありたいと心から思います。

写真家であり文筆家である石黒健治先生のコラムに、最近交わした往復メールの内容が引用されています。尊敬する師の文章に拙文が採用されることは、この上ない喜びであると同時に、自らの発言には責任を持たなければと、背筋の伸びる思いであります。

ishigurokenji.com「視点・焦点・合点 - 8月10日号 - 」

感謝 尊敬 平和 南無阿弥陀仏



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2006/07/05