[ 1条 ]
多様なるものの調和こそが 琳空館の目標とする理念です
かけがえのない一人一人が それぞれに自主と寛容と共助をつとめ
輪となり 環となり 和となることを 心から願います
[ 2条 ]
人と人との間にあって いつも揺れ動き 心惑う私たちです
仏教の説く道理と 真実の気づきの教えを
みんなに通じる よりどころとして学びましょう
[ 3条 ]
自由とは 自らの生き方に由るものであり
与えられてあるものではありません
自由な心でいられるかどうかは 自分次第です
人はみな 自由を望んで生きていますが
人と人との間にあって
誰もみな 思うようにはいかないのも現実です
だからこそ
一人一人のアンバランスを 互いに補い 共に支え合い
調和のうちにバランスを保ち それぞれの役割を仕合わせることで
みんなが幸せであるように 自由な心であるように
いまここの平和を それぞれに心がけましょう
[ 4条 ]
様々な経験を積み重ねられてきた年長者を敬い
未知数の可能性を持つ若い人を見守り
先人から伝えられた大切な心を 次世代へと伝えていきましょう
ありがとう おかげさまの心を忘れずに
よいご縁をつなげていきましょう ひろげていきましょう
[ 5条 ]
お金は人と人との関係の媒介にしか過ぎず
それを絶対的な価値とするのは 誤りです
権威は社会にとっての有効な役割としてあるはずのものであり
その立場をみだりに用いるべきではありません
利己的なあり方を戒め 人のために施すよう心がけましょう
みんなにとって 公平であることをつとめましょう
[ 6条 ]
心がとがめる行いは 自分から制止することを努め 他者にもそれを呼びかけましょう
おもいやりのこころで ひとのためになれるよう 互いに心がけましょう
心にもないお世辞や嘘偽り 二枚舌 悪口 陰口を止めなければ
真に心の通い合う信頼関係を築くことは出来ません
有り難いご縁で出遇った私たちです 一生の付き合いをしましょう
[ 7条 ]
上下優劣を比べることなく それぞれに備わる能力を活かし
適材適所の役割で 互いに連携して事を成すならば
みんなにとってのよい成果が得られるでしょう
[ 8条 ]
ひとそれぞれに一生の時間は限られています
一年は365日 一日は24時間 一度きりの今です
有意義な時間と 一期一会の出会いを 大切に
[ 9条 ]
何事にも 真心こそが大切です
真心のある行いは善いことであり 真心のない行いは 悪いことです
真心でつきあい みんなで協力していくならば
必ずよい未来へと向かっていくでしょう
[ 10条 ]
心に平和を保ち 怒らないようにしましょう
自分の思いどおりにならないことを 怒らないようにしましょう
個々人の価値基準や判断基準は みなそれぞれに異なっているので
相手が正しいとすることを 私は間違っていると思い
自分が正しいと思うことを 相手は間違いだと主張してくることは よくあることです
けれども 私がいつも賢いわけではないし 必ずしも相手が愚かなわけでもありません
お互いただの人間なのです
正しいこともあれば 間違っていることもあるのです
だからこそ 相手がどんなに怒っていても それに対して怒り返すのではなく
自分の愚かさを省みようとする方が 賢明なのです
たとえどんなに自分の考えが正しいと思ったとしても
さまざまなひとびとの意見を参考にして 思慮を深めていくことが 得策なのです
他者との違いに寛容であることをつとめ 互いの存在を認め合うことで
対立や差別を超えた よりよい人間関係が生まれることを信じます
[ 11条 ]
自分のことはなかなか気づきにくいものです
各々がそれぞれに 長所を伸ばし 短所を改めることができるよう
互いに声を掛け合い 共に成長していきましょう
[ 12条 ]
自由には責任が 権利には義務が伴います
自分からすすんでという主体性と みんなで一緒にという協調性の
両方を大切にして 琳空館を共有し 発展させていきましょう
[ 13条 ]
それぞれの役割を 効果的に連携していくために
報告と連絡と相談を心がけ
信頼し合えるコミュニケーションをつとめましょう
[ 14条 ]
自分と他者を比べる基準は 状況や心境で変化するものです
ひとをねたまず うらやまず 自分の生き方を精進しましょう
[ 15条 ]
自己中心的な感情や行動には 他者からの反発が起こりやすく
みんなで共同して物事を行うときの妨げとなります
公平をつとめ よろこびを分かちあいましょう
[ 16条 ]
みんなで何かを計画し それを行おうとするときにも
これまで生活を共にしてきた一番身近な人とのご縁を
最も大事なこととして 物事を行いましょう
いまそばにいる人とのご縁こそを 大切にしましょう
[ 17条 ]
大事なことを独断で決めてしまってはいけません
それぞれの役割の責任のもとに 臨機応変に対応する柔軟性は必要ですが
みんなにとっての大事な事柄については くれぐれもその判断に間違いがないように
多くの人が意見を出し合い 議論を重ねなければいけません
仏教の説く道理に照らしながら 互いに考えを深めていくことで
みんなに頷きのある 理にかなった結論に 近づいていくはずです
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